私は以前、臨床検査技師として働いており、CRCへの転職経験があります。
CRCへの転職は、転職活動についてや面接では何を聞かれるのかなど、分からないことも多いですよね。
CRCには看護師や薬剤師、臨床検査技師など様々な職種の人がおり、転職経験のある人が多くいます。
それぞれ専門的な分野での知識や経験がある為、仕事内容に活かせることも多くあります。
これから転職を考えている人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
臨床研究コーディネーター(CRC)への転職について
CRCの募集条件は、病院での実務経験1年以上、未経験可など、病院や企業、場所によっても様々です。
そのため、必ずしも病院での実務経験が必須というわけではありません。
CRCの実務経験がある場合、即戦力として採用されることが多いです。
未経験の場合でも、病院での勤務経験がある場合は現場にも慣れていることや、職務の経験が評価されることがあります。
他にも臨床開発モニター(CRA)の経験がある場合は、治験データの管理や書類関係、GCP省令(治験に関わる法律)の理解など、治験に関する知識が深い為、CRCの仕事に役立てることができます。
自分の経験と要件が合うか、事前に確認してみることが大事ですね。
面接はどのようなことを聞かれるの?
実際に面接を受けた際には、前職での仕事内容について、CRCに興味を持ったきっかけ、英語は得意かどうか、などを聞かれました。
CRFへの入力や、英語での書類も多い為、英文読解が出来る、英文を作成できるというのは強みになります。
英会話教室に通っていたり留学経験があるなど、仕事以外の活動がアピールポイントになります。
また、CRCの仕事に関する研修会や勉強会などの参加経験がある場合、やる気や熱意が伝わることもあります。
その他には、長所と短所や自己PR、CRCとしての目標なども聞かれることがありますね。
事前に聞かれやすい内容を頭の中で考えて臨むと、慌てることなく答えることが出来ます。
面接の対策はある?
CRCが未経験だった場合は、なぜこの仕事に興味を持ったのか、CRCという仕事について、前職の経験で学んだこと、などは答えられると良いですね。
経験がある場合はなぜここで働きたいか、今まで仕事の経験などを聞かれる場合が多いです。
CRC経験者が募集要件にある場合、即戦力が求められることが多いので、今までの経験は大きなアピールポイントになります。
今後は新しく挑戦したいことや目標などが伝わると、より良いですね。
例えば、今までは幅広い分野の試験を経験しましたが、より専門的な分野で学びたいと思った為、などがあります。
持っていると評価される資格はある?
履歴書に資格を記入する欄がありますが、CRCの場合、持っていると評価される可能性が高い資格があります。
治験では、症例報告書(CRF)の記入やクエリ(問い合わせ)の対応などで英語を使用する場面が多く、英語の知識が問われます。
必ず出来なければならないということはありませんが、翻訳や英文の作成に時間を要してしまう為、作業の効率化や円滑に仕事を進めるためにも、取得していると良い資格といえますね。
TOEIC
TOEICは英語の聞く力、話す力を測り英語力を判定する試験です。
400点以上で基礎的なレベル、700点以上で上級者レベルと判断されます。
毎月1回は開催されているので、今の自分の英語力を知ることが出来るのは良いですね。
ただし、公式認定証の発行には有効期限があり、試験日から2年以内とされています。
あまり前になり過ぎてしまうと今の英語力が正確に伝わらないので、時期には注意が必要ですね。
なお、直近の2020年6月28日(日)に予定されていた試験は、新型コロナウイルス感染症対策により中止となっています。
英語検定
英語検定は、社会人の一般的な英語力を測る試験です。
TOEICと比較してみると、準2級で400点レベル、2級で550点レベル、準1級で700点レベル、1級で950点レベルです。
そのため準2級を持っていると基礎的な英語力、2級を持っていると、上級者の英語力があると判断されることが多いですね。
準2級から1級まで、一次試験(筆記試験とリスニング)と二次試験(スピーキング)があるので、受験する際はそれぞれの対策が必要です。
まとめ
CRCへの転職は、経験の有無に関わらず取得していなければならない資格もない為、自分に合った条件を確認してみることが大切ですね。
看護師や薬剤師、臨床検査技師など、医療職の実務経験や、CRAなどの治験業務の経験があれば、CRCの仕事をする上でも自信となり大きな強みとなります。
面接で聞かれる内容も、経験者の場合はこれまでの実績や目標、未経験の場合はCRCの仕事を選んだ理由、自己アピールなどが重要になります。
英語に関する資格は取得していると評価される可能性がありますが、勉強する姿勢や向上心を持って取り組むことが伝わることが大切ですね。