昨今、在宅でのリモートワークが増えてきています。
緊急事態宣言も発令し、さらに必要性や重要性が高まっていますね。
そこで今回は、CRCの仕事はリモートワークできるのか、感染対策には何があるのかご紹介します。
臨床研究コーディネーター(CRC)の仕事はリモートワークできるの?
CRCの仕事は患者さんの対応や電子カルテの閲覧や記載などがある為、リモートワークを行うことは難しいといえます。
そのため、感染予防を徹底しながら業務を行う必要があります。
ただし、書類作成やメールのやり取りなど、一部在宅でも可能な業務もあります。
今後については分かりませんが、出勤制限や時差出勤となる可能性も出てきそうですね。
リモートワークが難しい理由は?
CRCがリモートワークをするのが難しい理由はいくつかあります。
下記が主な理由ですが、患者さんの対応があることや、電子カルテの閲覧ができないことなどが挙げられます。
患者さんの対応
CRCは患者さんの来院に合わせて体調確認を行い、その後の診察にも立ち会います。
患者さんに接する以上、リモートワークは不可能であり、最大限の安全を考慮しながら接することとなります。
患者さん自身の来院回数をできるだけ減らしてリスクを避けることも大事ですね。
可能な場合はその都度スケジュール調整も行います。
電子カルテの使用
電子カルテは原則病院内での使用となるため、病院外での閲覧は不可能となります。
セキュリティや個人情報の問題があるため、難しいですね。
CRCの仕事は電子カルテにオーダー入力や記載を行うだけでなく、症例報告書(CRF)へ入
力するために整合性を確認することもあります。
そのため1日にカルテをみる回数も多く、出勤して業務を行うことになります。
症例報告書(CRF)への入力
CRFへの入力は電子カルテや投与ワークシートなどを確認しながら入力するため、在宅での作業は困難です。
ワークシートには個人情報が記載されており、病院外への持ち出しも不可とされています。
CRCができる感染対策には何がある?
出勤をして業務を行う中で、感染対策としてできることはいくつかあります。
既に対策が実施されていますが、継続して行うことが大切です。
マスクをする
勤務中は基本的にはマスクを着用しています。
同じマスクを付けたり外したりすると菌やウイルスが肌に付着してしまう可能性があるため、着用には注意が必要です。
ただし患者さんの対応ごとにマスクを交換するとマスクがいくらあっても足りないため、午前中と午後に1枚ずつ着用するなど、必要最低限の枚数にとどめることが大切です。
換気をする
勤務中はほとんどが各自のデスクで作業していますが、何人も同じ部屋で何時間も作業しているため、こまめに換気を行う必要があります。
1~2時間に1度は換気をする時間を決めるなど、徹底することが大事です。
密な空間を避ける
人が何人も集まる会議や打ち合わせなどは感染のリスクが高くなります。
そのため業務連絡は全てメールか朝礼でアナウンスで行っています。
少人数の場合でも、集会などは行わない方が良いですね。
緊急時などの場合は、間隔をあけて着席し、換気を行いながらなるべく短時間で終わらせます。
仕切りを作る
患者さんや職員と部屋で対面する場合、机に透明の仕切りが立てられています。
飛沫感染を防ぐためには効果的ですが、今では窓口や対面式の机のほとんどが仕切りで区切られています。
毎日体温測定と体調チェックをする
出勤したら最初に体温の測定を行っています。
他にも咳や味覚低下の有無、頭痛やのどの痛みはないかなど、チェック項目に記入し、問題がないことを確認してから業務が開始となります。
今後リモートワークができる可能性のある業務は?
現在はリモートワークでの業務は行っていませんが、今後リモートワークが可能な業務が出てくる可能性があります。
その業務が以下となります。
書類作成
書類などは、自宅のパソコンやプリンターがあれば作成することが可能です。
ただし署名が必要な書類があったり、書類の不備で再送するなどの場合は手間と時間がかかってしまいます。
書類の数も多いため、効率よく作業を行うことが大事ですね。
メールの送受信
メールは自宅にパソコン環境を整えることでやり取りが可能になります。
対面できない分、メールでのやり取りが一気に増えることが予想されます。
レターの発行や資料の添付など、優先順位を考えながら作業することが大切です。
会議や打ち合わせ
会議や打ち合わせは、WEBミーティングなどでも実施されています。
しかし自宅のパソコンではなく職場内にあるパソコン上でのやり取りになります。
今後環境が整えば、自宅でのパソコンでも会議に参加できる可能性があります。
まとめ
CRCの業務は患者さんの対応から書類の作成、カルテの確認など、様々な業務があります。
リモートワークとなると、対応できる業務とそうでない業務に分かれます。
全ての業務が在宅で可能となることはないので、実際に患者さんに接する際や他職種の人と対面する際は、感染対策を十分に行い注意することが大切ですね。