CRCを退職する時、業務の引継ぎや書類の手続きなど、やることは意外に多くあります。
仕事をきれいに片付けることで、引き継ぐ人も安心して仕事が出来ますね。
引継ぎを計画的に行う為にも、事前の準備が必要です。
退職する時に準備しておくことは?
退職することが決まった時、上司に報告して、人事部に必要な書類に記入して届け出ます。
退職日を伝えて、その間に引継ぎなどのスケジュールを立てます。
最低でも1ヶ月前に伝えておけば、後任者を決めたり準備に時間を割けるので、時間に余裕をもって伝えるのが良いですね。
引継ぎ書を作る
自分が担当している試験の引継ぎ書を作成します。
引継ぎ書とは、治験を進める上で必ず行う業務や注意事項、試験内容を網羅したものになります。
引継ぎを円滑に進めるためにも重要な資料になるため、記載漏れが無いよう作成する必要があります。
疑問点をあらかじめ予測しながら作成するとスムーズですね。
具体的には症例報告書(CRF)の入力方法、検査キットの準備手順、各部門の担当者、患者さんの登録状況、画像検査(CT、MRIなど)の電子システムの提出方法などがあります。
項目ごとにまとめて、自分で説明できるようにするのが良いですね。
各部門の関係者に挨拶をする
所属部署だけでなく、治験には様々な部署や関係者と行っているため、退職の旨をご連絡します。
直接伝えるのが好ましいですが、難しい場合はメールにて最終出勤日の2~3週間前にはお伝えするのが良いですね。
後任者がきちんと決まってから、挨拶をして引き継ぎます。
患者さんにもご挨拶をして、お伝えすることが大切です。
転職サイトに登録する
次の職場が決まっていない場合、転職サイトに登録しておくことで、求人情報が定期的に届きます。
引継ぎは自分の通常の業務をこなしながら行うため、なかなか時間を作るのが難しい場合もあります。
早めに登録しておくことで、焦ることなく希望の求人を探すことができますね。
履歴書の準備や面接対策など、時間に余裕持って準備することができます。
退職時に必要な手続きは?
退職時には、必要な手続きがあります。
準備している間に、他の仕事が来てしまうこともあるので、計画的に行うことが重要です。
引継ぎをスムーズに行うことで、その後の手続きの早さも変わってきますね。
治験協力者リストからの削除
退職時は、治験に関する業務を行わなくなるので、治験協力者リストからの削除が必要になります。
正式には最終出勤日の記録も必要なので、後任のCRCが責任をもって協力者リストの削除手続きを行います。
削除を行わないままでいると、治験の業務を行わないのに権利が与えられてしまうことになるので、早めに行うのが良いですね。
アカウントの削除
治験の業務の中で、患者さんの登録を行ったり、症例報告書(CRF)の入力を行うことがあります。
そのためにはアカウントを持っていることが条件ですが、退職時はそのような業務も行わなくなるため、アカウントの削除を行う必要があります。
アカウントは作業する人のみに与えられるため、すぐに削除してしまうと、業務を行える人がいなくなってしまいます。そのため、後任者にアカウント発行をした後に削除するのが良いですね。
削除方法は、試験を担当している臨床開発モニター(CRA)に連絡し、電子システムの会社から手続きのメールが来るので、手順通りに進めていきます。
退職するタイミングはいつが多い?
CRCの退職の時期に多いのが、3月、6月、12月になります。
3月は年度末ということもあり、新年度に向けての体制の見直しや部署内での移動なども多くある為、この時期に重なることが多くなります。
6月はボーナス月のため、今後の金銭的なことを考えてこの時期になることもあります。
12月も同じくボーナス月ですが、1年の締めくくりの月になるので、新しい年に向けて環境を変える人も多いようです。
まとめ
退職時は引継ぎや手続きなど、準備することが多くあります。
日々の業務の中で同時に行っていく必要があるので、時間に余裕をもって行うことが大切ですね。
後任者にあれが無かった、足りなかったなど、後から出てこないよう、引継ぎは早めに行い、その都度疑問点を解決していくことが大切です。
転職先を考える場合は、早めに動くことで希望の求人が出る可能性も高くなります。
退職日までにまとまった有給休暇を取得する場合は、その間に動けるよう、事前の準備も大切ですね。